前から思ってるんだが、イギリス人とかアメリカ人って、肉の「脂身」のおいしさを知らない人が多いんじゃなかろか。脂肪→太る→取り除く、という発想で(特にミドルクラス以上の人々は)育っているから、脂身が「コク」を出すなんて知らない人が多そうである。もっというと、こういう動物性(?)の「コク」自体を感知できるように舌が発達していないんじゃなかろか。別に脂身を直接食べろ、って言ってるんでは勿論なくて、調理の中で使った方がおいしいのに、なんでハナから取り除いてしまうんだろ、と思うんである。
食材はM&Sというちょっと高めのスーパーで買うことが多いんだが、特に豚肉なんぞはセインズベリーという安めのスーパーにいって、脂身の多いのを買うわけである。
しかし、イギリス人にしろアメリカ人にしろ、これだけ肉の脂身を取り除くことに熱心である割には、彼らの肥満率は(比較的脂身を食べる)大陸ヨーロッパの人々に比べて高いみたいである。
まあ、脂肪も太るのも同じ fat だから、まずもってイメージが悪いよね。不幸よの。