日本の先生と電話で話していて、最近の経済論調が「自由化の行き過ぎはいかん」とか、「株主中心のコーポレートガバナンスには問題がある」てな方向に傾いていることを確認する。

ここ数年、散々自由化やら株主重視を吹聴しといて、このザマである。ホント、経済のジャーナリズムは時流に乗るだけであって、盲目的な現状追認・批判が多すぎる。景気がたまたま悪いと、規制やら日本的慣行はたまた日本人気質が「諸悪の根源」みたいにして批判される。んでもって、ひとたび景気が良くなると(今は大企業の業績だけだが)手のひらを返したように「日本的経営の強み」みたいなことを言い出す。

あほか。

だいたい、「株価」やら「時価総額」やら、経済学者でも(つか、少なくともおいらは)意味がよく分かっていない概念をこれ見よがしに使って、もっともらしいことを言う奴が多い様は、見ていてちゃんちゃら可笑しい。ライブドアの件だって、どれだけの奴(記者)が、何がどういう意味で違法(グレーを超してブラック)だって、分かってるんだろうね。企業会計なんて、グレーな誤魔化しはどこだってやってる訳で、問題はどこからがブラックか、という判断だと思うんだがな。少なくともネットの記事を読む限り、よく分からんかった。僕は少し勉強したけど、一応「企業理論」とか専門にしてるけど、やっぱ分からんよ。

つか、おいらがバカなのか(そうか!)。