もう先週の話で今は元気なんだけど、イギリスで初めてインフルエンザになって、3、4日ほど寝込んだ。それでも下腹部が長く痛んだりして、感染症とかだといかんので念のため医者に行ったんだが「ウイルスだね。痛み止め飲んで、もう2日間くらい寝てなよ」と言われた。処方箋もなく、これで診療終了。イギリスでは処方箋が出ると、どの薬も生活保護などを受けていない限り一定価格(1500円くらいだったかな)なので、痛み止めとかなら市販の薬の方が安いのでそれを買え、ということである。*1
この国では基本的にインフルエンザに対しては「寝てろ」と言われるのだけど、まあこうやってれば医療費は削減されるわな。日本のようにいわゆる「治療」をすると一日くらい回復が早くなるらしいが、その「一日の値段」が個人的、および社会的に幾らくらいなのか、なかなか難しいところだよね。例えば「タミフル」の日本での薬価は5日分で3637円だと。まあ、これで確実に一日回復が早まるなら、保険適応が無くても買いたくなる値段かもね。
もっとも、イギリスでも「細菌感染じゃないのに気休めに抗生物質」みたいな風潮も一部にあるらしく、政府が安易に抗生物質を出さないように指導してるんだと。

*1:ちなみに痛み止めの値段は、「バファリン」のようなもの(アスピリン300mg)で16錠が80円くらい。もっとも「バファリン」には胃への負担を軽減する成分が入っていたりするので単純比較はできないが