参加者との夕飯をすっぽかして、一人夜のバーミンガムに出る。バーミンガムにはとてもよいコンサートホールがあるのでそこで音楽を聴こうと思ったんだが、学会中にあるコンサートは(ロンドンが本拠地の)フィルハーモニア・オーケストラだけ。何もバーミンガムで聴く必要はないんであるが、仕方なくそのコンサートへ。
でも、学生向け売れ残りチケットだと、本来7000円以上するチケットが当日約700円で買えるので、まあ文句は言うまい・・・。
と思ったら、主席指揮者ドホナーニ指揮でブラームス「バイオリン協奏曲」(フランク・ペーター・ツィメルマンソリスト)とベートーベンの「交響曲第3番」は、何のことはない演奏で大いにガッカリ。たぶん、ロンドンで彼らを聴くよりは上手かった(もともと上手いオケではない)と思うんだけど、あまりに「普通」すぎ、というか、ルーティン的というか。せっかくロンドンからツアーで来てるんだから、もう少し気合いを見せようよ、と言ったところ。アンコールも無かったし。隣のおじさんがコンサート中メモを取るんだが、ペンのキャップを開け閉めする音もかなり気になり、チケットの値段に関わらずちと損した気分になったり。
しかし、このホールで音楽を聴くのは2度目だけど、確かに音響がいい。これがロンドンにあればなあ、思う。というか、ロンドンのコンサートホールって本当にひどいよなあ・・・。とはいえ、コンサートホールとしてはバーミンガムのシンフォニーホールより日本のサントリーホールの方が絶対に上である。