ワールドカップ。4年前はカレッジの中に住んでいたのと、カレッジ全体がなんとなく盛り上がっていたので、僕としても意識(?)しながらこの期間を過ごしていたのだけど、今回はカレッジに住んでいない上、どうもコミュニティーとしての盛り上がりに欠け、僕も盛り上がらず。まあ、僕はもともと野球派なんですが。
先々週の金曜日、イングランドの初戦も、カレッジのコモンルームのテレビで見ているのはイギリス人以外の学生と、イギリス人の職員だった。
よく言われることなんだけど、イギリスではサッカーは基本的にワーキング・クラス(労働者階級)のスポーツであるらしい。とにかくわいわい盛り上がりたい学部生、ワーキング・クラス出身の人々、それからラテン系の人々が多いカレッジでは相当盛り上がるんだけど、アングロサクソンが多く、ミドルクラス出身の院生で占められている僕のカレッジでは、どうもクリケットの国際試合のほうが盛り上がるみたいである。
この期間、車にイングランドの国旗のステッカーを張っていたり、イングランドのレプリカ・ユニフォームを着ているイギリス人がいたら、まずワーキングクラス出身と見て間違いないし、もし育ちの良さそうなイギリス人がそういうことをやると、逆にちょっとした「いやらしさ」を感じてしまうこともあったりするんである。
ヨーロッパの中でも、たとえばイギリスとか、フランスではそれ以上に「サッカー=労働者階級のもの」という図式があるみたいなのだけど、そのほかの国々では必ずしもそれは成立しないようである。