先日、本をまとめて注文したときに藤原正彦の『国歌の品格』を買っておけば良かった、とたまたま読んだ文藝春秋に載っていた彼と平沼赳夫の対談を読んで思った。
まあ、何年かたてば「こんなアホな本が売れたのだなああ」と思うんだろうけど、やっぱり同時代(?)で読まなくちゃかも、という気がする。例えば、山本七平とかの日本人論が持っていた(らしい)リアリティって、やっぱり今となっては僕らには感じにくいしね。でも、僕らの親の世代には感じられた(らしい)リアリティの正体には興味があるわけで。
それにしても、藤原正彦に限らず、「武士道」とかなんとか、江戸やら明治維新やらのこういう話に対する無条件に近い肯定的態度は、何なのだろうね。「武士道」なんて、右のおじさんたちが糾弾するところの「平和ボケ」の典型的な産物だと思ったりするんですが。
まあ、この辺はじぇんじぇん勉強が足りないので、僕なんかが偉そうなことを言ってはいけないのは重々承知(のつもり)であります。失礼しました。