ここのところ日本の暴力団関連の本をいくつか読んだんだけど、おもしろい世界だなあ、と思う。彼らの仕事(?)の変遷を見て行くと、驚く程「社会のニーズ」に答えている側面があるんだね。しかも、そのニーズは刻一刻と変化していている。ある意味、市場原理のなかで動いているし、でも、市場原理が依って立つところの「所有権」とかそういう法制が及ばないところで彼らは活躍する。ある意味、法の施行を暴力で代替しているのかな。でも考えてみれば、法の施行の裏には暴力的な要素が必ず存在するんだよね(他人のものを盗んだり壊したりすれば「逮捕」とか「収監」される、というところで「所有権」は成り立っている(と僕は思う))。というわけで、その辺考え始めると、わけが分からなくなる。